脂漏性皮膚炎の症状

 脂漏性皮膚炎は、多くは頭皮、髪の生え際、目の周りを除く顔全般、耳の後ろ、まれに、胸や背中にできる皮膚炎です。





顔や耳の後ろの脂漏性皮膚炎の症状

 顔の脂漏性皮膚炎の場合、初期の症状は肌がピンク色になるくらいです。しかし、症状が進むと、赤みが強くなり、頭皮のフケのように顔の皮がむけて鱗屑(うろこ状のくず)になる場合もあります。もっとひどくなると、赤みに加えて、ニキビや湿疹のようなブツブツが出るケースもあります。

頭皮、髪の生え際の脂漏性皮膚炎の症状

 頭皮の脂漏性皮膚炎の場合、初期の症状は肌がピンク色になるくらいなので気づかない人も多いはずです。しかし、症状が進むと、乾燥した又は脂ぎったフケがたくさん出るようになり、頭皮全体又は一部が赤く炎症し、痒みがひどくなります。さらに症状が進むと、瘡蓋のようなものができることがあります。

 また、髪の生え際の脂漏性皮膚炎の場合、初期の症状は頭皮と同じく肌がピンク色になるくらいです。症状が進むと鱗屑が生じ、その範囲がどんどん拡大していきます。

 フケがいっぱい出て悩んでいる方のほとんどは、この脂漏性皮膚炎の症状です。

乳児の脂漏性皮膚炎の症状

 乳児の脂漏性皮膚炎の場合、初期の症状は肌がピンク色になるくらいなので気づかないかもしれません。しかし、症状が進むと、顔に赤い吹き出物ができたり、耳の後ろに黄色い鱗屑ができたり、頭皮に厚いかさぶたを伴う黄色い発疹ができたりすることがあります。そして、おむつかぶれになることもあります。